この記事では
「基本情報技術者試験に初心者が合格できる勉強法」
について書いていきます。
IT知識のない初心者でも合格できるかな…?
基本情報技術者試験の勉強法が分からない…
安心して欲しい。この記事では初心者の方でも前提知識無しで
基本情報技術者試験に一発合格する勉強法について解説するぞ。
基本情報技術者試験は正しく対策すれば、必ず受かる試験です。
基本情報技術者試験とは?
国家資格である情報処理技術者試験の試験区分の一つです。
合格率はだいたい25%前後です。
基本情報技術者試験については、
「基本情報技術者試験とは?難易度や合格率を徹底解説!」の記事で解説しています。
基本情報技術者試験は1日かけて実施されます。
午前試験と午後試験があり、両方に合格する必要があります。
午前試験は選択肢問題、午後試験は記述式試験です。
つまり、基本情報技術者試験に合格するためには、
午前試験と午後試験のどちらも対策する必要があります。
ちなみに…午前試験と午後試験は完全に別ものと考えた方が良いぞ。
午前試験の対策を100%したから、
午後試験は対策しなくても受かるかも…みたいなことは決してないです。
むしろ午前試験も午後試験も60%以上取れるように対策をするべきです。
基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間(目安)
基本情報技術者試験に合格するには
どれくらい勉強したら良いんですか…?
人によって違うが、初心者なら80時間(1~3ヶ月)が目安だぞ
それなりに勉強が必要なんですね
当然だ。たまにインパクト重視で「1週間で合格出来た方法!」など書く記事があるがあまりあてにしないほうが良い。
何より本当に1週間で取得出来るなら、その資格に価値はない。
基本情報技術者試験は価値のある国家資格です。
合格するにはちゃんとした対策が必要な試験です。
ただし、1~3ヶ月かけて「正しい対策」を実施すれば必ず合格出来ます。
それでは午前試験・午後試験を順に対策を解説していきましょう。
午前試験対策(基本情報技術者試験)
午前試験用の対策としてやることはひとつだけです。
それは過去問だけを徹底的に解くことです。
基本情報技術者試験は「過去問を制したものが合格する」試験です。
前提知識が無いからそもそも過去問を解けないよ…
参考書でしっかりと知識をつけたほうが良いんじゃないの?
それらの悩みは「正しい過去問演習」で全て解決出来る
ここでいう過去問演習とは、
そこらへんの本屋で適当な過去問集を買ってなんとなく解くことではありません。
正しい方法で過去問演習を行えば、
未経験の方でもしっかりとした知識をつけて合格することが出来ます。
「正しい過去問演習」って?
「正しい過去問演習」のポイントは以下の2点です。
- 基本情報技術者試験ドットコムをフル活用する
- 参考書を辞書的に使う
順番に解説していくぞ。
「基本情報技術者試験ドットコム」をフル活用する
基本情報技術者試験ドットコムとは株式会社スタディワークスによって運営されているサイトで完全無料で過去10年以上の過去問とその解説を見ることが出来ます。
このサイトは解説が非常に丁寧で、
1問解くことに解説を見れる仕様になっているので最も効果的な学習が行えます。
なお、基本情報技術者試験の詳細情報については、
「基本情報技術者試験とは?難易度や合格率を徹底解説!」の記事で解説しています。
基本情報技術者試験ドットコムで過去問演習をするときは以下のことを意識しましょう。
- とりあえず過去問を解く(全く分からなくてOK)
- 解説をしっかり読む(たまに理解できなくてOK)
- 3年分を繰り返し解く
順番に解説していきます。
とりあえず1回分の過去問を選んで選択して演習を始めましょう。
このとき、出題内容が古過ぎないよう、直近5年以内のものを選びましょう。
そして、1問解くごとに解説をしっかり読みしょう。
この解説が全てです。
この解説は非常に丁寧で、そこらへんの参考書よりよっぽど詳しいです。
ここで一番のポイントなのですが、
5分解説を読んで理解できなければ解説を丸暗記して次の問題に行きましょう。
え…?そんなやり方で合格できるの…?
全て理解できないと合格できないんじゃ無いの…?
それは大きな勘違いだ。
基本情報技術者試験は知識の範囲が広く、いきなり理解できないのは当たり前なのです。
学習を進めてうちに色んな知識と絡めて理解していくものなんです。
これを知らずに参考書を頭から読んでいくと
「基本情報技術者試験、難し過ぎ…僕には無理だ…」
となってしまうんです。
最初は解けなくてOK、解説もたまに理解できなくてOKで進めましょう。
さらに基本情報技術者試験は午前・午後ともに60%に正解すれば合格です。
100点を取る必要はないのです。完璧主義は捨てましょう。
40点は取れなくてもOKの考え方で学習を進めましょう。
特に計算問題は数学が苦手な方には少し難しいかもしれません。
時間をかけても理解出来なければ、計算問題は捨てましょう。
計算問題は全体の1割程度です。
残り9割から合格点を取りにいきましょう。
それでも十分に合格できます。
そして、基本情報技術者試験の午前試験は使い回しがとても多いです。
選択肢まで全く同じ or 問題文がほぼ同じ を含めると3~4割は同じ問題です。
そこで、1回分の過去問を解いたら次の1回に進む前に、
もう一度同じ過去問を解きましょう。
2回目は当然ながら正解率が上がるでしょう。
しかし、2回目でも間違える問題が必ずあるはずです。
間違えた問題の解説をもう一度しっかり読み込みましょう。
まさにこのときに知識が脳に定着するのです。
こんな感じで過去3年分を繰り返し解きましょう。
このやり方で学習を進めることで次第に
問題を解いているとき「これどこかで見たことある!」となります。
この感覚が知識が身につく瞬間なんです。
参考書は辞書的に使う
参考書は過去問演習を解いていく中で辞書的に使用しましょう。
過去問演習を繰り返していく中で、
よく出て来る単語が分からない時に辞書として参考書を活用しましょう。
ここで使用する参考書にポイントがあります。
- 索引がついていて調べやすい
- 解説が丁寧で分かりやすい
- 単語を調べた時に関連知識も同時に習得できる
これらを網羅した参考書を使いましょう。
個人的にはこの参考書が圧倒的にオススメです。
解説がとても丁寧なので未経験の方でも理解しやすく、
周辺知識の解説も非常に豊富です。
もちろん索引もついています。
午後試験対策(基本情報技術者試験)
午前試験の対策は理解しました。
午後はどんな対策が必要なんですか…?
午後試験も過去問演習が全てだ。
ちなみに基本情報技術者試験は午後試験が本番だと思った方が良い。
午後試験用の対策のポイントは以下です。
- 過去問だけを徹底的に解く
- 「正しい解説」を使う
- プログラム問題を侮ってはいけない
順番に詳しく説明していくぞ。
過去問だけを徹底的に解く
午後試験も過去問が全てです。
安易に参考書などに走らず過去問を解きまくりましょう。
ただ、午後試験も正しい方法で過去問演習を行う必要があります。
午後試験の過去問演習は以下のことを意識しましょう。
- 公式の模範解答だけで「自己採点」してはいけない
- 正しい解説を使う
順番に解説していきましょう。
基本情報技術者試験は過去問と模範解答が公式サイトに公開されています。
たまにこの過去問と模範解答を使って自己採点し、
「よし7割とれているな…いける!」
と勘違いしてしまう方がいます。
午後試験は長い問題文を読み、記述式で答える試験なので、自分の解答を模範解答と見比べて「なんとなく合ってる」ような気がしてしまうのです。
そして、試験に臨むも午後試験で不合格になり
「なんで落ちてるの…基本情報技術者試験、意味不明すぎ…」
となってしまうのです。
これらの問題点は午後試験で求められていることを理解していないことです。
基本情報技術者試験の午後試験で求められているのは
「試験センターが求める答え」を解答する能力なんです。
基本情報技術者試験の午後試験では
問題文を読んで「〜状況だから〜だ」と推測するのではなく、
「〜のときは〜する」というパターンを把握する必要があるのです。
そんなパターンなんてどうやったら分かるの…?
「正しい解説」を使って、過去問演習をするんだ。
午後試験も結局は過去問からの使い回しです。
「〜のときは〜する」パターンは過去問に全て使われています。
ただこの「パターン」を最初から自力で見つけるのは難しいです。
というより「パターン」が見つけれるようになれば合格します。
そこで、過去問のどの部分に「パターン」が使われているかを書いてくれている解説(=正しい解説)を使うべきなんです。
正しい解説を使って、過去問演習を徹底的に行うことで
「このパターン、過去問でやったことある…!」状態になり合格出来るんです。
次は「正しい解説」について解説していきます。
オススメの問題集
午後試験対策において「正しい解説」のポイントは、
解答の導き方をきちんと書いてくれていることです。
「問題文に〜と記載されているので」
「問いで〜と問われているので」
「〜が解答となります」
というように解答の導き方を書いてくれている解説を使うことで、
「試験センターの求める答え」を解答する力が身につきます。
ただ「正しい解説」が載っている問題集は少ないです。
この問題集は私が買って読んだ問題集の中で、
上述の「解答の導き方」を最も丁寧かつ的確に書いてくれています。
午後試験対策は「正しい解説」を使って、徹底的に過去問演習を行いましょう。
プログラム問題&アルゴリズム問題を侮ってはいけない
基本情報技術者試験は応用情報技術者試験と違い、
プログラム問題とアルゴリズム問題を必須で選択しないといけません。
また、この2問で配点の5割を占めています。
よって午後試験は「ここを捨てて残りで合格点を取る」という戦略は取り得ないのです。
基本情報技術者試験への合格を目指すなら、最低限のプログラムを身につけましょう。
以下の参考書がプログラミング入門には最適です。
わかりやすさで定評のあるプログラミング教科書のベストセラー、高橋麻奈の「やさしい」シリーズです。このシリーズはプログラミング入門としてとても優秀です。『やさしいC』は、プログラミング経験がない人でも、スッキリと理解してもらえる書籍として、C言語入門書の定番書籍です。
同じく「やさしい」シリーズです。「やさじゃば」の愛称で知られる、Javaの入門書としては超有名書籍です。Javaの基礎を徹底的に噛み砕いて解説したJava入門用の定番書籍です。
どちらもプログラミング入門用に書かれていて、
非常に丁寧に図を使って解説されているのでプログラミングの理解が進みます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここで基本情報技術者試験への合格へのポイントをまとめて振り返りましょう。
- 午前と午後はそれぞれ対策する
- 午前も午後も過去問が全て
- 参考書は辞書として使う
- 午前は「基本情報技術者試験ドットコム」をフル活用する
- 午後は「正しい解説」を使う
- プログラム問題&アルゴリズム問題は侮れない
正しい勉強法でみなさんが最短の合格を実現されることを心から願っております。
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