この記事では、
情報処理技術者試験を午前だけ受験する意味について書きます。
情報処理技術者試験って午前だけ受験できるの…?
午前だけ受験することにどんな意味があるの…?
区分によっては午前だけ受験する意味はあるぞ。
- 情報処理技術者試験で午前だけ受験する意味とは
- 午前だけ受験する意味がある試験区分は?
- 午前だけ受験する意味がない試験区分は?
なお、取得したい / するべきIT資格は「IT資格のランキング!それぞれの資格の特徴を合わせて紹介!」の記事でランキング形式で解説しています。
「どんな人にオススメか」「各資格のコスパ」なども紹介しているので、
ぜひ興味があれば参考にしてみて下さい!
午前だけ受験する意味とは?
情報処理技術者試験はいくつかの試験区分に分かれます。
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ネットワークスペシャリスト試験、プロジェクトマネージャ試験など様々な試験区分があります。
また、情報処理技術者試験に並ぶ試験として情報処理安全確保支援士試験もあります。
このうち、いくつかの試験区分は
試験が午前I、午前II、午後I、午後IIと分かれています。
具体的には以下の時間割で試験が実施されます。
- 午前I 9:30~10:20
- 午前II 10:50~11:30
- 午後I 12:30~14:00
- 午後II 14:30~16:20
これらの試験では過去2年間以内に午前I試験に合格している受験者は
午前I試験の受験を免除されるという制度があります。
この免除制度こそが午前だけ受験する意味なのです。
この制度により、たとえば以下のようなことが可能になるのです。
- 令和元年度春に午前Iだけ受験して午前Iに合格しておく。
- 令和元年度秋は午前Iが免除されるので、午前II、午後I、午後IIのみを受験する。
では「午前Iが免除されることのメリット」とはなんでしょうか。
大きく二つのメリットがあります。
勉強範囲を絞ることができる
情報処理技術者試験は試験範囲が広く、多くの勉強が必要な試験です。
そんな試験の午前Iが免除されることで、
勉強する試験範囲を絞ることができます。
幅広い試験範囲を少しでも絞ることで合格率を上げることができます。
また、情報処理技術者試験は 午前I < 午前II < 午後I < 午後II というように
後ろの時間帯の試験ほど難易度が高い試験です。
難易度の高い午後I、午後IIの勉強に時間を割くためにも
午前Iは免除になっておきたいところです。
試験当日の朝に余裕ができる
当然ですが午前Iが免除されていれば
午前I試験を試験当日に受ける必要はないです。
試験の時間割は 午前I、午前II、午後I、午後II の順で実施されるので
午前I試験が免除されていれば午前IIの開始時間までに試験を受ければ良いです。
そのため試験当日のスケジュールに余裕ができます。
試験当日はなるべくコンディションを整える必要があるので、
家を出るまでの準備の時間をしっかり取っておきたいです。
また、睡眠時間は問題を解くパフォーマンスにも影響します。
これらの点から、
試験当日の朝に時間の余裕があるというのは大きく有利になります。
午前I免除は大きなメリットといえるでしょう。
午前だけ受験する意味がある試験区分
午前だけ受験する意味、午前I免除のメリットについて解説してきました。
では午前だけ受験する意味がある試験区分はどの試験区分なんでしょうか。
結論から述べると以下の試験区分です。
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
これらの試験は午前Iの免除制度がある試験です。
これらの試験の合格を目指すのであれば、
午前I免除を得るため午前だけ受験するのも方法かもしれません。
特に情報処理安全確保支援士試験は上記の中で唯一、年に2回実施される試験です。
(他の試験は年に1回実施)
そのため、情報安全確保支援士試験を受験する場合、
午前I免除がより有効打となるでしょう。
>> 情報処理安全確保支援士試験に合格する勉強法記事はこちら
午前だけ受験する意味がない試験区分
一方で午前だけ受験する意味がない試験は以下の試験です。
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
これらの試験には午前試験の免除制度がないです。
「午前は合格ラインに達したしたけど、午後で不合格になった」という場合も
次回の試験では午前から受験しないといけません。
そのため午前だけ受験することには全く意味がありません。
もしこれらの試験の合格を目指すのであれば
午前、午後ともに合格する対策をしてから試験に臨みましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。
情報処理技術者試験における「午前だけ受験する意味」を解説しました。
この記事で紹介した午前だけ受験するメリットや自分が目指す試験を考慮して
午前だけ受験するのかどうかを検討してみて下さい。
コメント