簿記3級と簿記2級ってどう違うんですか・・・?
どっちも独学で合格できますか・・・?
「工業簿記」や合格率などいろんな違いがあるぞ。
独学の可否も併せて解説しよう。
この記事では、
「簿記3級と簿記2級の違い」について解説します。
なお、簿記3級や簿記2級に合格する勉強方法は「日商簿記3級の勉強方法を徹底解説!初心者や未経験でも一発合格できる!」の記事や「日商簿記2級の勉強方法を徹底解説!独学でも一発合格できる!」の記事で解説しています。
簿記3級と簿記2級の違いとは?
簿記3級と簿記2級はどう違うんですか・・・?
ざっくり言うと、3級は基礎的な試験だ。
一方、2級は少し応用的な試験だ。
簿記3級は簿記についての初歩的な知識が問われる試験です。
一方、簿記2級は初歩的な簿記知識を土台として、
実用的な簿記の知識を問う試験となっています。
具体的に、試験の違いを解説していきましょう。
合格率が大きく違う
簿記は級によって合格率が大きく異なります。
簿記3級の合格率は平均すると、およそ45%くらいです。
▽ 簿記3級の直近5回の合格率
回 | 実施年月日 | 合格率 |
154 | 2020.02.23 | 49.1% |
153 | 2019.11.17 | 43.1% |
152 | 2019.06.09 | 56.1% |
151 | 2019.02.24 | 55.1% |
150 | 2018.11.18 | 43.8% |
一方、簿記2級の平均合格率はおよそ20%くらいです。
▽ 簿記2級の直近5回の合格率
回 | 実施年月日 | 合格率 |
154 | 2020.02.23 | 28.6% |
153 | 2019.11.17 | 27.1% |
152 | 2019.06.09 | 25.4% |
151 | 2019.02.24 | 12.7% |
150 | 2018.11.18 | 14.7% |
簿記3級は受験者の半数近くが合格する試験なのに対して、
簿記2級は3級の半分以下の合格率になっています。
この合格率からも、
簿記2級はレベルの高い試験であることが分かります。
簿記2級を受験する人は、特にしっかりと対策をしましょう。
試験範囲が違う
これは簿記3級と簿記2級の一番大きな違いでしょう。
簿記3級では「商業簿記」についてのみ問われます。
一方、簿記2級は「商業簿記」に加えて「工業簿記」についての知識も問われます。
商業簿記とは商品売買業を対象とした簿記です。
簡潔には、「どの業種でも起きるような一般的な取引を扱う簿記」です。
一般的な取引を扱うので、内容も比較的シンプルです。
工業簿記とは製造業を対象とした簿記です。
簡潔には述べると、
「ひとつの商品に投入されたコストなどのすべての項目を扱う簿記」です。
扱う項目が多く、内容が商業簿記と比べ、やや複雑となります。
計算の複雑さが違う
簿記2級と簿記3級では問題に回答するための計算の複雑さが異なります。
簿記3級では初歩的な問題が多く、
問題に扱う数字も比較的小さいです。
一方、簿記2級は実用的な知識が問われる試験なので、
問題で扱う数字も桁数が大きくなります。
特に、工業簿記では計算法も独特なので、難易度が高くなります。
数学の知識などは特に不要ですが、
計算に対しての心構えは必要となるでしょう。
なお、3級も2級も電卓の持ち込み可です。
試験で使う電卓はしっかりとしたものを選びましょう。
以下の電卓がオススメです。
この電卓は、
- 表示桁数は12桁まである
- 適度な重さがあって、裏面に「滑り止め」がある
- 押しやすい「キーサイズ」で「適度にある」
という特徴があり、試験中に使用するのに適しています。
簿記3級は独学で合格できる?
簿記3級は独学で合格できますか・・・?
初歩的な試験なので、独学でも十分合格できるぞ。
簿記3級は初歩的な簿記の知識が問われる試験です。
簿記についての概念や用語について問われる試験なので
初心者向けの試験です。
簿記3級であれば、
適切なテキスト1冊をやりきれば合格できるでしょう。
オススメはこのテキストです。
カラーや図を使って丁寧に解説されていて、とても分かりやすいテキストです。
また、「試験によく出るポイント」や「重要なポイント」が図示されているので、
初心者でも学習しやすいでしょう。
このテキストには問題編も付いているので、
習得した知識を定着させることができます。
簿記3級についての勉強法は「日商簿記3級の勉強方法を徹底解説!初心者や未経験でも一発合格できる!」の記事で解説しています。オススメの参考書なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
簿記2級は独学で合格できる?
簿記2級は独学で合格できますか・・・?
3級よりは難易度が高いが、独学での合格は狙えるぞ。
簿記2級は実用的な簿記の知識が問われる試験です。
簿記3級と比べると難易度は上がりますが、
高校生でも合格できる試験です。
テキストを使った独学で十分合格できるでしょう。
工業簿記などはやや概念が難しい試験範囲ですが、
テキストをしっかり読みこんで問題編を使って知識を定着させることで、
合格の可能性を上げることができます。
簿記2級についての勉強法は「日商簿記2級の勉強方法を徹底解説!初心者や未経験でも一発合格できる!」の記事で解説しています。オススメの参考書なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
簿記3級と簿記2級の評価は異なる?
簿記3級と簿記2級の評価ってどれくらい違うんですか・・・?
評価は大きく違う。
経理部門などの転職には簿記2級が必要だろう。
簿記3級と簿記2級は難易度が大きく異なりますが、
その分、評価も大きく異なります。
特に経理部門などでは実用的な簿記の知識が求められるので、
就職活動・転職活動で武器になるのは簿記2級からと考えておいた方が良いでしょう。
簿記3級、簿記2級でどっちを受験しようか迷っている方は
自身の目的と照らし合わせて検討するのが良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「簿記3級と簿記2級の違い」
「簿記3級、簿記2級に独学で合格できるか」
を解説しました。
なお、それぞれの試験に合格する勉強方法は「日商簿記3級の勉強方法を徹底解説!初心者や未経験でも一発合格できる!」の記事や「日商簿記2級の勉強方法を徹底解説!独学でも一発合格できる!」の記事で解説しています。
簿記3級や簿記2級の受験を考えている人は参考にしてみて下さい。
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