情報セキュリティスペシャリストと情報処理安全確保支援士
ってどう違うの?
結論から言うと、試験自体に大きな差はない。
ただし、合格率や合格後の登録制度の違いがある。
この記事では、
「情報セキュリティスペシャリストと情報処理安全確保支援士の違い」について解説します。
なお、情報処理安全確保支援士試験に合格するための勉強法については「情報処理安全確保支援士試験の対策を徹底解説!実務経験無しでも一発合格できる!」の記事で解説しています。合格のコツやオススメの参考書なども紹介しているので参考になれば幸いです。
情報セキュリティスペシャリストと情報処理安全確保支援士の関係は?
情報処理安全確保支援士は情報セキュリティに関する国家資格です。
IT業界で初めての士業資格で、
情報セキュリティに関するスペシャリストであることを証明できます。
一方、情報セキュリティスペシャリストは情報処理安全確保支援士の前身の試験です。
2016年以前までは、
情報セキュリティに関する資格は情報セキュリティスペシャリストでした。
2016年10月に情報処理推進機構(IPA)が
情報セキュリティスペシャリスト試験を廃止して、
新たに情報処理安全確保支援士試験という区分を新設しました。
とはいえ、情報セキュリティスペシャリストと情報処理安全確保支援士で
基本的に試験内容や試験範囲に差はありません。
情報セキュリティスペシャリストと情報処理安全確保支援士の違いは?
ということは、この2つの試験は同じと考えて良いですか・・・?
試験勉強をする上では同じと考えて問題はないだろう。
ただ、「合格率」や「合格後の登録手続き」に違いがある。
試験内容に差はない
セキュリティスペシャリストと安全確保支援士で試験内容に差はありません。
そのため、両試験の合格に必要な
「試験勉強の方法」や「参考書」は同じと考えて良いでしょう。
情報処理安全確保支援士の試験対策として
「情報セキュリティスペシャリストの参考書」を使うのはアリです。
合格率は高くなっている
情報セキュリティスペシャリストの合格率と
情報処理安全確保支援士の合格率は以下の通りです。
2013 春 | 2014 春 | 2015春 | 2016春 | 2017春 | 2018 春 | 2019 春 |
13.1% | 14.4% | 14.5% | 16.5% | 16.3% | 16.9% | 18.9% |
このグラフから分かる通り、
安全確保支援士に変わった2017年から合格率が右肩上がりになっています。
もともと情報セキュリティスペシャリスト試験は合格率の変動がある試験でしたが、この3年間で6%近く上がっているのは大きな変化ですね。
公式に易化したと発表があったわけではないですが、
事実として合格率が上がっているようです。
この合格率の上昇がどこまで続くか分かりませんが、
資格取得を考えている方はチャンスかも良いかもしれません。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の登録制度
これが一番の違いでしょう。
情報処理安全確保支援士試験に合格した後に、
所定の登録手続きをとることで情報処理安全確保支援士として登録することができます。
この登録制度は、
情報セキュリティスペシャリスト試験には存在しなかった制度です。
情報処理安全確保支援士は名称独占資格で、
登録手続きを行うことでそれぞれメリットや維持費用などのデメリットがあります。
なお、情報処理安全確保支援士に登録するメリットについては「情報処理安全確保支援士として登録するメリットとは?」の記事で解説しています。登録することのメリット、デメリットを解説しているので参考にしてみて下さい。
ちなみに情報処理安全確保支援士として登録すると維持費用がかかりますが、
「試験に合格して情報処理安全確保支援士に登録しない」という選択も取り得ます。
維持費用は払いたくないけど、
情報セキュリティについての知識を取得したいという方も
試験に挑戦してみてもいいでしょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。
情報セキュリティスペシャリストと情報処理安全確保支援士の違いを解説しました。
なお、情報処理安全確保支援士試験に合格するための勉強法については「情報処理安全確保支援士試験の対策を徹底解説!実務経験無しでも一発合格できる!」の記事で解説しています。合格のコツやオススメの参考書なども紹介しているので参考になれば幸いです。
情報処理安全確保支援士に挑戦しようと考えている人の参考になれば幸いです。
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