この記事では情報処理安全確保支援士試験の難易度などについて解説します。
情報処理安全確保支援士試験ってどんな試験…?
難易度は?難しいの…?
これらの疑問に全て答えていくぞ。
- 情報処理安全確保支援士試験とは
- 情報処理安全確保支援士試験の難易度
- 情報処理安全確保支援士試験を取得するメリット
情報処理安全確保支援士試験とは?
情報処理安全確保支援士試験ってどんな資格なんですか?
情報セキュリティに携わるプロフェッショナルの資格だ。
IT資格初の「士業」資格でもあるぞ。
情報処理安全確保支援士制度に基づき実施される国家資格です。
受験に条件はありません。誰でも受験することが出来ます。
スキルフレームワークでレベル4に位置付けられています。
この資格に合格すると、情報セキュリティ分野に特化した知識・技術をもつ者として認定され、所定の登録手続きをとることで情報処理安全確保支援士を名乗ることができます。
これらの位置づけから、
情報セキュリティエンジニアとして確固たる信用を得たい人の為の資格になっています。
この資格を持っていれば、社内での評価、提案の説得力は増すでしょう。
また、士業資格なので対外的な信頼度も高いです。
情報セキュリティはIT業界に欠かせない命題となっているので、
どの分野で働くエンジニアにとってもメリットがある資格だと言えるでしょう。
取得すればメリットの多い資格ですが、気になるのは難易度ですよね。
次に難易度について解説していきます。
情報処理安全確保支援士試験の難易度と合格率
情報処理安全確保支援士試験の難易度ってどれくらいなんですか?
だいたい6人に1人が合格する試験だ。
情報処理安全確保支援士試験試験は、ここ数年16~19%の幅で推移しています。
令和元年度秋の統計情報を見てみましょう。
応募者数 | 受験者数 | 合格者 | 合格率 |
21,237 | 13,964 | 2,703 | 19.4% |
令和元年度は少し難易度が低かったようです。
情報処理安全確保支援士試験の試験内容
試験内容がまったく分からないんですが…
一日かけて午前I、午前II、午後I、午後II試験試験を実施する試験だ。
情報処理安全確保支援士試験は午前I、午前II、午後I、午後II試験の4つに分かれます。
それぞれ説明していきます。
午前I試験(情報処理安全確保支援士試験)
午前Iの問題は4択問題になっています。
問題ジャンルは大きく3つに分類されます。
- テクノロジ系:
ハードウェアからプログラミング・アルゴリズムなど、IT技術に関する非常に幅広い知識が問われます。ここでは計算問題も出題されることがあります。 - マネジメント系:
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査などの問題が出題されます。 - ストラテジ系:
企業活動や法務、システム戦略、企画などに関する問題が出題されます。
詳しい出題範囲については公式のシラバスを確認しましょう。
午前II試験(情報処理安全確保支援士試験)
午前Iの出題範囲のうち以下の7分野から出題されます。
範囲が午前1と重なりますが、問われる内容が高度になるため難易度が高くなります。
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
- サービスマネジメント
- システム監査
こちらも詳しい出題範囲については公式のシラバスを確認しましょう。
午後I試験(情報処理安全確保支援士試験)
午後は記述式問題になっています。
以下の出題範囲から出題されます。
内容まで記載すると非常に長くなってしまうので、大きな項目だけ紹介しています。
詳細は公式の試験要綱を確認しましょう。
- 情報セキュリティシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守に関すること
- 情報セキュリティの運用に関すること
- 情報セキュリティ技術に関すること
- 開発の管理に関すること
- 情報セキュリティ関連の法的要求事項などに関すること
情報セキュリティ分野のあらゆる範囲から出題される可能性があるということですね。
午後II試験(情報処理安全確保支援士試験)
出題範囲は午後I試験と同じですが、
問題文が約10ページ前後ととても長くなります。
また、要求される解答の文字数も多くなります。
たまに「60文字以内で述べよ」とか書いてます。
合格点について(情報処理安全確保支援士試験)
情報処理安全確保支援士試験に合格するには
午前I、午前II、午後I、午後II試験の全てで6割以上取る必要があります。
なお、午前I試験は条件を満たすと免除されます。
条件は「以下のイベントから2年以内であること」です。
- 応用情報技術者試験に合格
- 情報処理技術者試験高度区分の午前I試験に合格
- 情報安全確保支援士試験の午前I試験に合格
受験料について(情報処理安全確保支援士試験)
受験料は5,700円になっています。
払い戻し等は出来ないので、体調管理等には気を付けて試験まで過ごしましょう。
情報処理安全確保支援士試験の合格に必要な勉強時間
情報処理安全確保支援士試験に合格するには
どれくらい勉強したら良いんですか…?
初心者なら200時間、応用情報技術者試験レベルの前提知識を持っていれば100時間が目安だぞ。
かなり勉強が必要なんですね。
情報処理安全確保支援士試験はIT業界の中でも高度な試験に分類される。自信がなければ、応用情報技術者試験から目指すのも手だと思うぞ。
情報処理安全確保支援士試験は控えめに言って難易度の高い試験です。
少なくとも2ヶ月、出来るなら3ヶ月は欲しいです。
なお、基本情報技術者試験に合格する勉強法は「情報処理安全確保支援士試験の対策を徹底解説!実務経験無しでも一発合格できる!」の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
情報処理安全確保支援士を取得するメリット
すごい資格ということは分かりましたが、
この資格を取得するとどんな良いことがあるんですか?
IT業界で働くなら大きなメリットがあるぞ。
知識の証明
情報処理安全確保支援士試験試験を取得できれば、
情報セキュリティについての深い知識の証明が出来ます。
セキュリティについての体系的な知識が身につくのもメリットです。
情報処理安全確保支援士試験試験を取得していれば、
就職・転職の際の大きなアピールポイントとなるでしょう。
学生で取得できれば、大きな武器となるでしょう。
努力の証明
情報処理安全確保支援士試験試験に合格するにはしっかりとした学習が必要です。
そんな資格を保有していることはきちんと努力ができる人だという証明になります。
学生はもちろん社会人が転職する際にもアピールポイントになります。
情報安全確保支援士になれる
情報処理安全確保支援士試験に合格して所定の手続きを行うことで
情報処理安全確保支援士になる事が出来ます。
情報処理安全確保支援士は名称独占資格(〜士と名乗ることのできる)資格で、何か特別な業務ができるようになるわけではありませんが、れっきとした国家資格なので対外的なアピールにはなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
難易度は高いものの取得すれば大きなメリットのある情報処理安全確保支援士試験の解説記事でした。興味があれば、取得も検討してみて下さい。
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